エッジコンピューティングでできること

技術の進歩もあって、エッジコンピューティングが活用される業種や分野は拡大傾向にあります。例えば、急速に開発が進んでいる自動車の自動運転が挙げられるでしょう。安全な自動運転を実現するには、リアルタイムでのデータ収集や検知が必要なうえ、ハッキングなどの被害を防ぐ必要があります。そこで、エッジコンピューティングが活かされるのです。クラウドコンピューティングで収集したデータの実用化が進められています。

さらに、無人店舗でもエッジコンピューティングが活用されているのです。入店する客の認証や客が購入する製品をセンサーやカメラで確認し、エッジコンピューティングで処理することでリアルタイムで対応します。加えてエッジコンピューティングによって収集されたデータを、クラウドコンピューティングに役立てることで顧客の消費動向や時間ごとの来店数の傾向などを分析することが可能です。

製造業では、すでにAIを活用したエッジコンピューティングの導入が進んでいます。工場に設置されたカメラやセンサーによって製品や部品の状況を確認し、不良品や状態に問題がある製品をAIによって判別する技術です。また、センサーを活用して工場の生産ラインに異常が生じた際、一躍検知できる予知保全の技術も採用されています。

このように、製造業から販売業まで幅広い分野ですでにエッジコンピューティングの積極的な導入が進んでいるのです。AIやセンサーなど関連技術の進歩によって、ますますできることが増えていくことが考えられます。そのため、こうしたエッジコンピューティングに関する仕事の需要も、大きくなっていくことが予想できるのではないでしょうか。